こんにちは。インテリアデザイナーの音瀬陽子です。
ロンドン訪問の続きです。
こちらはロンドンのケンジントンにある、Victoria and Albert Museum(ヴィクトリア&ア
ルバート美術館/V&A)の入口正面です。
ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館は、現代美術や各国の古美術、工芸、デザインなど多岐にわたる400万点の膨大なコレクションを中心にしたイギリスの国立博物館(出典:Wikipedia)。
今回は、この美術館にある、三つのカフェをご紹介します。
一つ目にご紹介するのは、1867年、世界で初めて美術館の中に作られたカフェ「Morris Room モリスルーム」です。
ウィリアム・モリスは、19世紀のイギリスのテキスタイルデザイナー、詩人、ファンタジー作家、アーティスト、印刷者、翻訳家、建築保護運動家、社会主義活動家です。彼は美術と工芸を統合するアーツ・アンド・クラフト運動の創設者の一人であり、その運動は産業革命によって失われた職人技術を復興し、美術と工芸を融合させることを目的としていました(出典:Wikipedia)。
ゴシック様式の空間に、オリーブ色のグリーンと植物柄の壁面。壁面の小さいパネルの絵画はフルーツなどをモチーフにしたデザインです。
ウィリアム・モリスの壁紙やファブリックは芸術的で、植物や鳥、樹木などをモチーフとした美しいデザインが特徴的です。日本でも人気が高く、お部屋に取り入れる方が増えていますね。
落ち着いた雰囲気で、かつ自然への愛を感じさせる温かみのある空間です。モリスが31歳の頃にデザインしたこのカフェでランチをいただけるとは、とても感慨深かったです。
時空を超えて、同じ空間を共有できることに、なんだが胸がいっぱいになります。カフェはカフェテリア方式で、サンドイッチ、ケーキ、スープ、ドリンクなどをセルフサービスでオーダーし、好きなところに座っていただくことができます。
モリスルームに隣接する、二つ目のカフェ「Gamble Room(ギャンブル ルーム)」。
デザイナーはJames Gamble(ジェームズ・ギャンブル)。キラキラと輝く照明、ステンドグラス、セラミックタイルが融合して、とても華やかで芸術的な空間になっています。
三つ目のカフェは「Poynter Room ポインター ルーム」。
画家のEdward J.Poynter(エドワード・ポインター)によって設計され、東洋の影響を受けたデザインが特徴的で、波のパターン、花、孔雀のモチーフが使われています。
いかがでしたでしょうか?
それぞれ特徴あるカフェですが、モリスの世界観により触れられるのは、やはり「モリス ルーム」です。
ロンドンに行かれる機会があったら、ぜひヴィクトリア&アルバート美術館の三つのカフェを訪れてみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました(^^)/
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