2024年8月、以前から泊まってみたいと思っていた、ヘリテージホテル「 ザ・ホテル青龍 京都清水 」に泊まることができたので、レポートを前編(パブリックスペース)・後編(客室)に分けてお届けします。
場所は京都市東山の傾斜地に位置し、清水寺まで徒歩約8分とても立地が良いところです。
1933年(昭和8年)に建てられた清水小学校をコンバージョンし、2020年にヘリテージホテルとして生まれ変わりました。当時の伝統的な西洋建築の要素を残しつつ、モダンなデザインを合わせて、唯一無二の空間を作り上げていますね。
ホテルのコンセプトは「記憶を刻み、未来へつなぐ」。
ホテルの名称は「歴史を重ね世界でも有数な観光地である 『京都清水』とこの土地で昔から東山の護り神として信じられてきた 『青龍』 の2つの要素を組み合わせて命名されました。(ホテル 写真集『光継』より)
コートヤードの中央には京都市出身の石の彫刻家である 樂雅臣氏による作品『輪廻』が置かれています。
京都の山々が一望できます。芝生が見える場所は校庭だったそうです。
改装されたメインロビー です。
『restaurant library the hotel seiryu』 小学校の講堂がレストランに生まれ変わっています。
まるで図書館のようですね。書籍が1000冊以上並んでいます。梁、天井や柱型などは当時のデザインが残されています。
本棚の上段には草木染め(植物染め)されたブック型のアートが並んでいます。
これは京都の染織工房「染司(そめのつかさ)よしおか」 吉岡更紗氏によるものです。天然素材から作り出されたこのグラデーションはとても美しいですね。
これらの色は4種類の原材料で作り出されているとは本当に驚きです。右下(写真)に原材料が並んでいます。右からアカネ(茜)、苅安(黄色)、カイガラムシ(コチニール色素の赤色)、藍。
こちらで京都の食材を活かした「京の和朝食」をいただきました。どれも大変美味しかったです。
ゲストラウンジ入口前にあるアーカイブコーナーには当時の資料が展示されています。
ノスタルジックな雰囲気をより感じる空間!
宿泊される方が利用できるゲストラウンジです。
八坂の塔や中庭を眺めてゆったりとした時間を過ごすことができます。
訪れた時はちょうど舞妓さんの舞を見ることができ貴重な経験となりました。外国の方も多く鑑賞されていました。私も舞妓さんと一緒に写真を撮っていただきました(^^)
(写真中央の畳の上で行われていました)
スィーツ、オードブル、ドリンク(アルコール類もたくさん!)を楽しむことができます。
また好きな茶碗を選び抹茶を点てたり、コーヒーミルを使って豆挽きを体験することができます。
廊下は京都東山の護り神「青龍」の鱗と伝統的な市松模様を掛け合わせたデザインになっています!
階段、腰板張り、梁などの装飾も当時のデザインが残されています。
右上(写真)は当時の階段です。(ホテル 写真集『光継』より)
左側(写真)ここにも石の彫刻家である 樂雅臣氏による作品『輪廻』がディスプレイされています。
ホテルの廊下には当時の学び舎を思い起こさせる、数々のアート。
左下(写真)は当時のダストシュート、こちらもアートになっていますね!
こちらは自由に利用できるフィットネスジム。
ホテルの最上階ルーフトップにあるバー 「K36」。
京都の町を一望でき、美しい夕焼けや法観寺八坂の塔を眺めることができます。おすすめのカクテル「SEIRYU」をいただきました(#^^#)
こちらのホテルは、観光客で賑わうエリアでありながら、一歩足を踏み入れると静けさが広がり、ゆったりとした時間を過ごすことができます。
多くの新しいラグジュアリーホテルの中で、ここが特別に感じるのは、歴史や物語が刻まれた古い小学校の校舎を見事に活かしているからですね。
伝統とモダンの融合がとっても美しく、デザイナーの意図やストーリを読み解く楽しさがありました!その細部に込められた意図を発見した時の喜びは、まるで謎解きをしているような感覚でした(*^-^*)
またスタッフの方から見せていただいた写真集『光継』で、当時の校舎と現在の姿を同時に楽しむことができ、とても興味深い体験となりました。
お部屋の紹介は次回の後編にさせていただきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました^_^
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