ベルギーの街角で見つけた、「品格」の正体とは
- 音瀬 陽子

- 5 日前
- 読了時間: 2分
空間の品格は、装飾ではなく、「骨格」で決まる。
メーカー訪問を控えた前日、私はベルギーの街へと繰り出しました。
その街並みを歩くと、まず歴史的な景観に圧倒されます。
重厚な石造りの外観。
何百年も時を刻んできた建物。
けれど一歩建物の中に入れば、内装はシンプルで現代的な空間が広がっています。
外観のクラシックな印象を、いい意味で裏切る、「今」の空気がそこにありました。

「どこにでもあるわけではない」からこその発見
ここで、私は改めてあることに気づきました。
それは、ここベルギーでも、モールディングは決して”どこにでもあるものではない”ということ。
格式あるホテルのロビーや、凛とした空気の漂うブティックなど、「格が必要な場所」にこそ、意志を持って使われていました。

もう一つ印象的だったのは、ショコラティエ「パッションチョコレート(Passion Chocolat)」のショップ。
(ちなみにこちらのチョコレート、今回の旅で一番美味しかったです!)
店内は、スポットライトやペンダント照明、色使いなど、今の空気感を感じる現代的なインテリア。
一方で、チョコレートが並ぶ什器は、クラシックデザインでした。

そのままでも十分に成立する空間ですが、天井に目を向けると、そこには一本のシンプルなモールディングが施されていました。
現代の照明が生む柔らかな陰影と重なり、その一本のラインが加わることで、すべての要素がしっくり馴染みます。
空間を整える、一本のライン
「なくても困らないけれど、あることで空間が格段に整う」
これこそが、空間の品格を司る「骨格」の正体なのだと、改めて確信しました。
単なる飾りではなく、空間を質を決定づけるモールディング。
それらが整っている空間は、バランスがよく、凛とした品格を漂わせます。
その美しさは、決して偶然ではありません。
(次回へ続く)
次回の予告:ベルギーが誇るモールディングメーカー「NMC社」を訪ねます。
モールディングはどのように進化しているのか。
次回の更新は、木曜日20:00を予定しております。
どうぞお楽しみに。

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